私が若い頃の自分に伝えたい知恵があるとすれば、それは「世の中に不可能はない」ということです。
自分の経験や考え方によって、自分自身や周囲の人々を制限してしまうことがあると思います。夢への明確な道筋が見えないと、目標や夢から遠ざかってしまうことも少なくありません。
私がこのことを初めて知ったのは、高校3年生の時でした。私はコンピュータープログラミングにとても興味があったのですが、教頭先生から「プログラミングの経験はゼロだし、コンピューターも持っていないから合格は無理だろう」と言われました。それでも、その授業をどうしても聞きたかったので先生と交渉して、2週間だけ受講させてもらい、難しければ退学するけど、何とかなるようなら引き続き教えてもらうことにしました。
当時の母はパソコンを買う余裕がなく、友人も持っていなかったので、パソコンを持っていないことは本当にジレンマでした。私たちは、フルアニメーションのプラットフォームゲームを作る課題が出され、多くの宿題を出さなければなりませんでした。それでも何とか受講したかったので学校が終わると、学校のコンピューターラボでコーディングを始めました。掃除が終わる深夜0時まで、ずっとこの作業を続けていました。
コースの最後に先生が試験のスコアを配ったとき、先生は立ち止まって最大のハグをして、私が落第すると思っていたのに上位3人に入ったので驚いたと言いました。
このような経験をしたことで、私は世界を違った角度から見ることができるようになりました。人生は厳しいものですが、夢と情熱を持ち続けることで、たくさんの夢が叶うと私は信じています。