業界を絞るべきか?そのままか?
オプトの創業者で、現デジタルホールディングス社長の鉢嶺さんの講演を聞いた。インターネット広告業界の巨匠。売上166億円。社員数1,031名。
オプトは創業して7年間、全く収益が上がっていなかったという。
当時の年商は3億円。従業員数30人。事業も4つ(ネット広告、e-sumai、懸賞サイト、比較サイト)走らせていたそうだ。 業績が上がらないオプトは、ネット広告業に集中する決断をする。その後、インターネットビジネスの成長と共にオプトは成長し、上場の道を歩んでいくことになる。
この話を聞いて、僕は愕然とした。当時のオプトと重なったからだ。
僕は鉢嶺さんに直接聞いてみたくなった。 僕の考え方をどう思うのかを。
当時の年商は3億円。従業員数30人。事業も4つ(ネット広告、e-sumai、懸賞サイト、比較サイト)走らせていたそうだ。 業績が上がらないオプトは、ネット広告業に集中する決断をする。その後、インターネットビジネスの成長と共にオプトは成長し、上場の道を歩んでいくことになる。
この話を聞いて、僕は愕然とした。当時のオプトと重なったからだ。
僕は鉢嶺さんに直接聞いてみたくなった。 僕の考え方をどう思うのかを。
恐る恐る、鉢嶺さんに近づき、名刺交換のタイミングで聞いてみた。
「売上3億円、従業員30名くらいのweb会社です。去年から事業を4つに分けました。どれもシナジーが生まれるような事業にしているのですが、鉢嶺さんからみてどう見えますか?」
名刺の裏面を見た鉢嶺さんは少し考えた後、
「どれも中途半端だね」
と言った。
「シナジーが生まれるように設計しているのですが・・・」
絞り出すように話を繋いだ。
「ウチの小ちゃい版だね。何か差別化しているポイントは?」
「広告とクリエイティブを絡めて提案できるところです」
「そういう会社、他にもたくさんあるじゃん」
「・・・」
もう、何も言えなくなってしまった。
「売上3億円、従業員30名くらいのweb会社です。去年から事業を4つに分けました。どれもシナジーが生まれるような事業にしているのですが、鉢嶺さんからみてどう見えますか?」
名刺の裏面を見た鉢嶺さんは少し考えた後、
「どれも中途半端だね」
と言った。
「シナジーが生まれるように設計しているのですが・・・」
絞り出すように話を繋いだ。
「ウチの小ちゃい版だね。何か差別化しているポイントは?」
「広告とクリエイティブを絡めて提案できるところです」
「そういう会社、他にもたくさんあるじゃん」
「・・・」
もう、何も言えなくなってしまった。
でも、このまま終わってしまっては残念な気持ちが残るだけだ。
彼から何かを引き出したい。僕は引き下がらなかった。
「もし、鉢嶺さんだったらどういうことを考えますか?」
彼はこう答えた。
「例えば、業界に特化していて、広告、クリエイティブ、DXまでやれたら面白いかもしれない。ノウハウも溜まるだろうし。」
業界に特化することは今まで避けていたことだった。
僕は丁寧にお礼をいって、その場を離れた。
そして、今度会うときは、必ず「面白いね!」と唸らせてやろうと心に誓った。
彼から何かを引き出したい。僕は引き下がらなかった。
「もし、鉢嶺さんだったらどういうことを考えますか?」
彼はこう答えた。
「例えば、業界に特化していて、広告、クリエイティブ、DXまでやれたら面白いかもしれない。ノウハウも溜まるだろうし。」
業界に特化することは今まで避けていたことだった。
僕は丁寧にお礼をいって、その場を離れた。
そして、今度会うときは、必ず「面白いね!」と唸らせてやろうと心に誓った。
ホームページ制作業を生業にしている会社は、そのほとんどが業界を絞る傾向にある。その方が効率的だし、業界のノウハウが溜まっていくし、差別化しやすい。 しかしリスクもある。金融に絞っていた会社はリーマンショックで、飲食に絞っていた会社はコロナで大きなダメージを受けた。 僕は業界の浮き沈みに翻弄されたくなかったし、いろんな業界にたずさわれて楽しかったから、業界を絞ることを拒んできた。その結果、この20年間、急成長はなかったが、安定的に成長してこれた。
去年から成長戦略を引いた。安定はいいことだが刺激が少ない。新卒を採用しているわけだし、外国人スタッフも増えていく中で、安定だけではつまらないと感じたからだ。 成長戦略を進める上で、今までのやり方では効率が悪い。一からその業界のことを勉強しなくてはいけないからだ。新卒の戦略化も遅れる。
業界を絞る場合に大切なことが三つあると思う。
一つ目が成長業界であるかどうか?今ももちろんだが、今後伸びていく業界を見定めなくてはいけない。
二つ目は自分が興味がある業界なのか?僕自身が興味がなければ続かない。
三つ目はスタッフとの親和性。業務を行うのはスタッフだから、スタッフの特性が活かせるかどうかは大切な要素だ。
一つ目が成長業界であるかどうか?今ももちろんだが、今後伸びていく業界を見定めなくてはいけない。
二つ目は自分が興味がある業界なのか?僕自身が興味がなければ続かない。
三つ目はスタッフとの親和性。業務を行うのはスタッフだから、スタッフの特性が活かせるかどうかは大切な要素だ。
ずっと考え続けた。そして一つの業界の方が思いついた。
問題は、その業界のクライアントが数社しかいないことだ。圧倒的に業界経験が少ない。
今年はこの業界の知見を増やして行くことに注力していく。お客様にお願いしていろいろテストさせていただこうとも思う。紹介も大歓迎だ。
来年の今頃には「●●業界に特化したWeb会社です」とPRできるようにしていきたい。
面白くなりそうな予感がする。
問題は、その業界のクライアントが数社しかいないことだ。圧倒的に業界経験が少ない。
今年はこの業界の知見を増やして行くことに注力していく。お客様にお願いしていろいろテストさせていただこうとも思う。紹介も大歓迎だ。
来年の今頃には「●●業界に特化したWeb会社です」とPRできるようにしていきたい。
面白くなりそうな予感がする。
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
今回の発想は、鉢嶺さんから刺激をもらったというきっかけはあるものの、じわじわと醸成していったような感じがある。
思いつきじゃないという自覚。いい感覚だ。
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今回の発想は、鉢嶺さんから刺激をもらったというきっかけはあるものの、じわじわと醸成していったような感じがある。
思いつきじゃないという自覚。いい感覚だ。
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