ビジネスピッチ大会

山形県酒田市で行われた『YIB(YAMAGATA Innovation Base)』
起業を目指す若手が、これからやりたい思いを4分間に詰め込んでアピールする大会。今回エントリーしたのは、主婦、大学生、高校生など9人の若者たち。ビジネスプレゼンなどやったことがない人が多く、先輩経営者である僕たちが彼らをサポートすることになった。
今回僕が担当したのは高校3年生。
考えているビジネスは甘い、しかし強い思いを持っている。ビジネスの実現性で勝負したら負けるので、自分にしかできないことをしっかり話すことに重点を置いた。
彼のスタンスはとってもいい。
提出してくる資料も気持ちがのっている、納期をきちんと守る、僕のアドバイスにも素直だ。そして、自分の意見も言う。
本番3日前。「10分でいいので電話で話ができませんか?」とメッセージが届いた。僕が忙しいことは彼もわかっている。それでも自分の作品のために時間をくださいという姿勢。僕は嫌いじゃない。配慮はしても遠慮はダメだ。

本番、彼は緊張のあまり、実力の半分も出せなかった。彼は悔しがっていた。発表は瞬間の結果でしかない。だれもプロセスを評価してくれない。高校3年生は最年少。プレゼンなんてしたこともない。上手くいかないのは当たり前。でも、前向きに取り組んだこと、そのステージに立ったこと。自分を褒めていいと思う。僕は100点だったと思うよ。
20年前に僕は起業したわけなんだけど、今思うと、若手起業家を応援する環境ではなかった。逆に、先輩経営者に馬鹿にされることの方が多かったと思う。
今回の『YIB』は、若手を応援しようという空気で包まれていた。そんな中でピッチできた彼らを羨ましいとも思う。
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僕の知り合いで、二度倒産した起業家がいる。
彼は「挑戦している姿を見せることが僕の使命だ」と言い聞かせ、
2回もの挫折を乗り越え、現在、3度目のチャレンジをしている最中だ。
彼はいう。
『挑戦を讃え、失敗を讃える文化が必要だ』と。
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『YIB』での高校生の彼の取り組み姿勢は、僕の魂に火を着けた。ひとつやりたいことが見つかったのだ。ベンチャー投資家だ。
僕が目指すベンチャー起業家は、お金を出すだけの人ではなくて、今まで培ったノウハウや実脈を次の世代に伝えて、彼らが成長していくことを支援するような人物だ。スポーツの世界でいうと、オーナーというよりは監督に近い立場が理想的だ。
今のままでは力も人脈も資金も全然足りない・・・
そういうことができるように、逆算して力をつけていく必要がある。
5年後?10年後?
そんなにゆっくりはしていられない。
たくさんの若手の起業家が生まれ、育っていく環境がととのえば、日本はきっと良くなると思う。
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
当社では若手と女性が活躍できる組織づくりを行っています。
根っこにあるのは同じ思いです。
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