総選挙で感じたこと

2009年。立花隆さんは政治家の事業仕分けについて「野蛮だ」と苦言をのべます。
教育予算を減らすかもしれないという報道に対してです。
立花隆。ジャーナリストで作家。
2021年4月30日に急性冠症候群で亡くなりました。80歳でした。
3万冊読んで、100冊を書いてきたという「知の巨人」
彼が書いた領域は、政治、司法、宇宙、サル学、人工知能、
さらには音楽、美術、がん、人間の死など、あまりにも広い。
「忙しすぎて読みたい本もろくに読めない。
このままいくと、自分がどんどん馬鹿になるような気がした」
といって文藝春秋を辞めてしまうほどの人。
「私は勉強が好きで、生活時間のほとんどを勉強にさいてきた。
一応物書きを職業にしているが、ものを書いている時間より、
勉強している時間の方がずっと長く、実際には勉強を職業にしているみたいなものだ」
と思っていると言っています。
知の巨人は生前、学ぶことの大切さを説いています。
【勉強法について】
一般的に有効な勉強法というのはない。勉強は個性的なものである。
【インプットとアウトプットの比率】
インプットとアウトプットの比は100以上ないといけません。
つまり、少なくとも、100冊以上本を読んだ人でないと、
平凡な本の内容でも、一冊の本を書ける域には達しないということです。
つまり、100冊の本を読んで1冊の本を書いたときにはじめて、
まあまあの、読むに耐えるできの本になるということです。
【思考力をつけるためには】
思考力を培っていくために必要なことは圧倒的に本を読む経験です。
そして、読むだけではなく、何かをまとめて書く、
その体験に行かないと読書は深められない。
考える力をつけるには書くことが一番役にたつ。
【学ぶには意思が必要】
何かを学ぶ上で、何より重要なのは、学ばんとする意思である。
この意志さえ強烈にあれば、あとはどうにでもなる。
集中力などというものも、自然に出てくる。
そして、学ばんとする意志はどこから出てくるかといえば、
結局それは、好きな気持ちから出てくるのである

また、立花氏は教育の重要性を強く語っていました。
晩年、ガンに犯されながらも、東大・立教大の生徒を対象にゼミを開いていました。
【生き方の10箇条より】
失敗は必ず起こる。それを隠さず、それに負けない強さを持て。
【困難を乗り越えるために】
人生は苦戦の連続なんです。
だから僕も今、いろいろ振り返ると苦戦の連続だった。
でも苦戦を切り抜けていく、
そういう内的エネルギーを持続させるということが大事なんです。

そして、学生たちにこの言葉を送っています
”時代を変える力は、君らしかないんです”
今回の総選挙。
景気回復という目先の政策ばかりが目についたことに対して違和感を感じました。
教育という長期的な投資も積極的に行って欲しいと思います。
そうじゃないと、日本はどんどん世界から置いていかれてしまうなと。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
立花さんは自分の人生を振り返って、こう語っています。
「山ほどの好奇心を抱えて、その好奇心に導かれるままに仕事をしてきた。それが僕の人生なんですね。(知の旅は終わらない)」
そんな素敵な人生を送りたいものです。
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