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国語の教科書

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こんにちは。好きな小説は銀河英雄伝説、中嶋です。
ちなみにシェーンコップとアッテンボローが好きです。


皆様、小中高の国語の教科書に載っていた文学作品って覚えていますか。
私が覚えている限りではスイミー、ちいちゃんの影送り、やまなし、ごんぎつね、かわいそうな象、走れメロス、羅生門、山月記、こころ、など。

スイミー、ごんぎつね辺りは私ぐらいの世代の人の教科書にはほぼ載っていたのかなと思います。
逆に「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな」で有名な「少年の日の思い出」は載ってた、載っていなかったで意見が別れました。
学校が選ぶ教科書によってちょっとずつ違うんですね。

今は今で教科書定番のお話があったりするのでしょうか。
どんな作品が選ばれているのか読んでみたいです。


さて、私の印象に残っているおすすめの(人を選びますが)お話を2つ紹介します。

「夏の葬列」山川方夫

戦時中、学童疎開していた主人公はある日艦載機の機銃掃射に襲われ、
隣にいた白いワンピースの女の子 ヒロ子さんを目立って標的にされるからという理由で突き飛ばしてしまい、ヒロ子さんは銃撃されてしまう。
大人になってからも彼女を殺してしまったかもしれないという自責の念に苛まれていたが、
疎開先の街を訪れた際に成長したヒロ子さんを見かける……。

読んだあと気分がどんよりします。でもハラハラする展開やオチなどお話の構成が面白いです。
かなりどんよりしますが。中学生の教科書に載せるにはハードだと思います。


「バックストローク」小川洋子

オリンピックの強化選手にまで選ばれる優秀な背泳ぎの選手だった弟が、
ある日心を病んでしまい左手を上に上げたまま(背泳ぎのフォーム)下さなくなってしまう。
弟の活躍により辛うじて保たれていた家族はバラバラになり家庭は崩壊し、
上げたままの弟の腕は枯れ木のようになってしまい…

これちょっとネタバレなのですが
姉(主人公)が自身の誕生日プレゼントとしてもう一度泳ぐ姿が見たい、と家のプールで泳いでもらった時に弟の左腕がもげてすっ飛んで水面を漂います。

笑うところではないのですが突然の勢いに笑ってしまいます。
急に腕もげてすっ飛ばしますかね。

まぁ本当にすっ飛んだのではなく比喩なのではないか…とか
読んだら色々と考察のしがいがありますし、読み応えがあります。
これもどんよりしますが…。


小川洋子さんの小説は言葉が美しいですよね。急に左腕がすっ飛んでいったのは驚きましたが。
「博士の愛した数式」などは読書感想文の指定図書にもなってました。
これは短編集の中に収録されているので他のお話も楽しめます。



印象に残っている教科書に載っていた文学作品があったらぜひ教えてください。
調べたりしても、あーそんなのあった!懐かしい!ってなって結構楽しいですよ。

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中嶋

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中嶋

ゲームとお酒とネコちゃん

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