顧客満足度では足りない

フリーランスで働く人たちのプラットフォームである「Lancers（ランサーズ）」が
新聞の全面広告で「＃採用やめよう」と上下を逆にした広告を出しました。
https://www.lancers.co.jp/saiyo_yameyo/

社長の秋好氏曰く、
「フリーランスでも、正社員に負けじと、出会った企業のビジネスに本気で貢献したい、と燃える人が多くいる。彼ら彼女らの力を活かすことこそが日本の未来をつくると信じてやみません」
ということだそうです。

確かにそういうフリーランスの方はいます。
でも、ここにいるかどうかは微妙です。
優秀なフリーランスの方は、企業と良好な関係を築いています。
仕事がたくさんあって忙しい。そして決して安くない。
だから、このプラットフォームを利用していないと思う。

秋好社長は、
「フリーランスをもっと企業は活用した方がいいですよ。
うちには企業に本気で貢献したいと思っているフリーランスがたくさんいますよ。」
と言いたいのでしょうが、本当にそういう人がどれくらいいるのでしょうか？
私が感じるのは、割のいい仕事を探している人が多いなということ。
だから、社長の意図とサービスの品質にはギャップがあると思う。

個人的には働き方は多様化していいと思う。
会社員でありながら、フリーの仕事があってもいい。
今後はみんなが「百姓化」していっていいのではないかと思う。
だから働き方がどうのということよりも、
「企業のビジネスに本気で貢献したい」
と思っているかどうかが大事で、それがフリーであれ会社員であれ、関係ないということ。

「顧客満足度」という言葉がありますが、
僕はこれだけでは足りないと思う。
これから大事なのは
「顧客”依存度”」という考え方。
クライアントからいつも相談される存在だ。
依存されるということは、絶大なる信頼と成果を出すパフォーマンスが必要。
そして、絶対に裏切らないという覚悟。
これができる人かどうかが大きなポイントだ。

「顧客”依存度”」という視点でクライアントと付き合ったら、
ひとつひとつの行動が変わってくる。
顧客満足度は単なる入り口にすぎないのだ。

今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
Lancersと似たサービスで「coconara」がCMやってますね。
”スキルのフリーマーケット”と言ってる時点で、微妙だなぁ～って思います。
ただ、たまにアタリを引く時があるのよね。

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