セブで英語チームをつくる

4月前半は怒涛の日々。
4月1日の入社式から、新入社員研修、全社会議、大腸の内視鏡検査、EOの勉強会と懇親会2連チャン、幹部ミーティング、会社の決起会と新入社員歓迎会。
週末は娘の中学入学式に参加した後、セブに向けて出発した。
セブ出張の目的はエンジニアの採用。
フィリピンは英語圏であり、人件費も安い。ウチは外国人エンジニアが多く、英語でコミュニケーションできるから、他社よりもアドバンテージがあると去年の11月にセブに行った時に思ったのだ。
「まずは一年以内に開発拠点を作って、その後は営業拠点として海外企業との取引をしてドルを稼げる仕組みを作ろう」
そう考えた。
今回の出張では、セブで実際にフィリピンエンジニアを雇用している日本企業を3社訪問させてもらった。
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「株式会社クラウド」
株式会社フルスピードの連結子会社。フルスピードは元々SEOの会社だったが、M&Aでフリービットの傘下に。 現在はWEBの解析を行うアプリを提供していて、その開発を行っているのがクラウド社。エンジニアは60人くらいで全員フルリモート。セブはネット環境があまり良くなく、ケーブルを引くのも高額。採用した人に対して手当を出したりしてフルリモートに対応できるようにしているとのこと。フルリモートにすることのメリットは、セブ以外のエンジニアも採用できる点のようです。
「株式会社Cody」
https://liginc.co.jp/543285
当社と同じWeb制作会社「株式会社LIG」の子会社。
当初は日本からの開発の仕事のために作られた会社のようですが、最近は英語圏からの受注の方が多くなってきているそうです。フィリピン人エンジニアは100名くらい在籍。日本人はわずか2名で運営しています。
月の半分は出社し、金曜日はパーティをやるそうです。みんなで顔を合わせて仕事が終わったらご飯に行く。ファミリー感を大切にフィリピン人にはこのスタイルが合っているそうです。
「Sansan」
名刺で有名な会社だが、現在は請求書クラウドサービス「Bill One」に力を入れており、開発拠点としてセブに支店を作ったそう。2023年の5月に開業して既に70名ほどの人材を採用した。今年中に200名まで増員する目標らしい。
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もし、当社でセブに拠点をもったとしたら…
コストシミュレーションしてみる。
・経験3年くらいのエンジニアの給料(12〜15万円)
・ボーナスは1ヶ月分
・雇用代行会社の手数料(30%)
・コワーキングスペース利用料(1〜2万円/人)
合計すると、年間250万円ほどになりそうだ。
それ以外にも年に何回かは現地に行かないといけないので渡航費や宿泊費などもかかる。
最初は3〜4人からスタートしようと考えていたから、年間1,000万円ほどかかる計算になる。
これを高いとみるか?安いとみるか?
企業訪問してみてわかったことなのだが、既に仕事があって、その一部をセブに任せるというのなら大幅なコスト削減が見込めてメリットは高そうだ。
人件費が安いからといってチームを作ってしまうと、その固定費を補うための営業活動が必要になる。オフショア開発のパラドックスに陥りかねない。
見学した2社は既にある仕事を頼んでいたし、1社は自社の仕事を回せるという前提があった。
今後セブ人材の給料はどんどん上がっていくことが予想される。
年10%くらい上がって行くことを予想すると、5年後にはそこまでコストメリットがあるようには思えない。数年前まで安かったベトナムの人件費も、トータルコストでは日本人とそれほど変わらなくなってきている。
セブでチームを作ろうと思ったが、まだ前提条件が整っていないことがわかった。いまは英語を話せるスタッフがいるということでしかない。
それでもセブは魅力的だ。
人材も若いし、稼ごうというモチベーションも高いし、優秀な人材も多い。
採用については、現社員からの紹介(リファーラル)がほとんどで、採用コストがかからないことも発見だった。
そしてなんといっても、ドルを稼げる可能性がある。
今回セブに行って、英語チームを作りたい情熱がさらに強くなった。
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
ちょうど桜の時期にセブに出発。
帰ってきた時には一番の見ごろを過ぎてしまっていた・・・
なんだか損した気分。
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