プレミアムフライデー

最近あまり聞かなくなったプレミアムフライデー。
経営者仲間でも、実際に実行しているということを聞くことは稀で、
格差の実情があぶり出されただけという記事も出ています。
■プレミアムフライデーは失敗?「格差の実情があぶりだされただけ」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171220-00010007-newswitch-bus_all
国は働き方改革の推進に凄く力を入れていますね。
体力があり、人材豊富な大企業であればなんの問題もなく実施できる内容かもしれませんが、
私たちのような中小企業(というより小企業ですね)にとっては、
国に言われた通りのことをやっていたら、会社が立ち回らくなる。
その結果、従業員にも迷惑がかかり、働き方改革自体が本末転倒になってしまいます。
しかし世の中の流れからして、長期的には改善していかなければいけない課題ですね。
当社ではプレミアムフライデーを実施していていません。
「4時にみんなで会社をあがろう!」という空気にはならないし、
もしやったとしても心から楽しんでやれるとは思えません。
お客さんにも迷惑がかかるし、家に持ち帰って仕事するなんてことになるのが目に見えています。
でも、働き方改革には積極的に取り組んでいて、似たようなことを実施しています。
それが「コアタイム」です。
11時~16時までをコアタイムとして、
その時間内で必ず出社(タイムカードを押してある)していることを条件に、
前後は自由な時間としています。
当社では8時間勤務(+1時間は休憩時間)なので、7時に出社すれば16時に退社できるし、
11時に出社した人の定時は20時になります。
早く帰れることが『プレミアム』というのは役人の考えであって、
朝寝坊したい人もいるわけです。
だから、早く来て早く上がりたい人は16時退社になりますし、
朝寝坊してからゆっくり来たい人は、11時に来るというわけです。
1年ほど実施していますが、やってみてよかったのが残業が減った点です。
残業の原因はいろいろありますが、「帰りづらい」というのが結構大きな要因だと思います。
それがコアタイムを導入してから、「早く上がりたいから早く来ました!」と権利を主張できるようになりました。
予想よりも機能しているコアタイムは、週1回から今は週2回(水・金)に追加。
こんなにうまくいくと思っていなかったから驚きです。
改革ごとはいろいろと準備してから進めないといけないと思いがちですが、
「よかったら続ける。ダメだったら止める。」
って宣言して行うことが大事。
他社で上手く行っていたから導入してみたら上手く行かなかったという例なんていくらでもあります。
でも「他社で上手くいったから、浸透したら絶対に上手く行くはず」と考えて、
ダラダラと続けてしまうことってよくあると思うんです。
この「止める」というのを決めないで始めることって多くないですか?
何かを始める時は、必ず止めることを決めて始めてみるのがいいと思います。
当社のコアタイムも
・業績が悪くなったら廃止
・ルールを守らない人が出てきたら廃止
ということになっています。
そうならないように、みんなで頑張ろう!という風紀が出てくるといいですね。

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