乗せる技術

先日、ゆとり世代の人から採用についての記事を募集しました。
そうしたら、面白いコメントがあったので、まずはこれを紹介します。
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ゆとり世代と呼ばれる僕たちは、上司の方々とはかなりギャップがあるように感じます。
(中略)
ゆとり世代といえど、上の人たちからのアドバイスは非常に好んで真摯に受け入れます。
しかし、言い方が命令口調や強制されたものだと非常に嫌悪感を感じるのです。
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僕らの世代は、「学びはちゃんとしなければいけない。」と教わりました。
だから、教育は基本厳しいもの。
「くやしい!!」という気持ちを喚起させて、学習の意欲につなげる方法でした。
僕らが植え付けられた教育方法は、競争心と恐怖心です。
「頑張ってやらないと、このままでは負けてしまうよ」という競争心。
「ちゃんと勉強しないと、いい学校・いい会社に入れないよ」という恐怖心。
以前はこれが効果的な時代でした。
しかし、彼のコメントを見ていても、今は逆効果であることが理解できます。
これはゆとり世代特有のことではありません。
僕らの世代だって、もっと褒めて欲しかったし、優しくして教えて欲しかったと思います。
子供が大きくなって、一緒に遊ぶことも増えてきました。
最近は、下の子に自転車の乗り方を教えました。
上の子は「料理ができる男はモテるよ」って言ったら
料理に興味を持ちだしました。
今、僕が子供たちにやっている教育方針が「強化」です。
できるとかできないとかではなく、
実行したことを承認してあげるという方法。
具体的には
「初めてでこれだけ出来たらすごいよ」
「お父さんの子供の時より上手だね」
「こんなにできるとは想像してなかったなぁ~」
と言ってあげること。
結構簡単そうに思えるのですが、強化には不安がつきまといます。
「調子に乗ると嫌だなぁ~」
「毎回同じように言うの面倒だ」
「こんなやり方だと時間がかかってしょうがない」
確かに、これをやると調子に乗ってきます。
それも予想以上に調子に乗ります。(笑)
しかし、競争や恐怖よりもずっと有効な教育方法だと思うのです。
厳しい教育をされた人の場合、ダメな点に目が行きがちです。
そして、それを矯正しようとする思考がはたらいてしまう傾向があります。
でも、それでは下の人たちは動かないわけです。
『乗せる技術」とでもいいましょうか?
「その人の良い点に光を当てる」 というイメージ。
これは従業員教育でも有効です。
ゆとり世代の人からのコメントをみて、
これからのリーダーが必要なスキルだと感じました。
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