オフィス不要論

6月1日から、自粛も第二段階の緩和になりました。
これから起こることで心配なのは「経済危機」
帝国データバンクによると2020年の倒産件数は1万件を超え(昨年は8,345件)、
休廃業は25,000件になるそうです。
東京商工リサーチによると5月の倒産件数は192件。
新型コロナ関連に絞ると、
2月2件
3月23件
4月84件
5月83件(5月29日まで)
倒産件数は
2019年4月(645件)に対して
2020年4月(743件)と100件近く増えたことになります。
上場企業は4社に1社最終赤字の予想。
アメリカの失業率は14.7%。
まさに世界恐慌であり、戦時中という言葉がぴったりだと思います。
当社は6月1日から、コアタイム(時差勤務)とテレワークを活用しながら通常活動に戻しました。
第二波を起こしてはいけませんから慎重な行動が必要ですが、
経済活動を本気で再開しないとこれから起こる危機に対応できなくなります。
新型コロナにより働き方改革が一気に進んだのですが、
テレワークのメリットとデメリットがはっきりしてきました。

<メリット>
・通勤の時間とストレスから解放される
・効率的な仕事ができる
・交通費コストを圧縮できる(当社では月10万円も違いました)
<デメリット>
・仕事が作業的になる
・コミュニケーションの不足(何を考えてるかわからなくなる)
・気軽に声をかけにくい
・力がつかない

これを見ても明らかなように、短期的にはメリットがありますが、長期的にはデメリットが目立つことになります。
ある社長さんの話では、テレワークにより鬱っぽくなる社員が多くなったと言っていました。
業種や仕事の内容にもよりますが、当社のような若い組織には長期的なデメリットの方が大きいと感じます。
一番気になったことは、テレワークは作業的になることです。
クリエイティブな仕事をしていたとしても、今までの在庫で仕事しているので、プラスアルファが少ない。
コミュニケーションを取ることで新たな発想や気づきが生まれることにあらためて気づかされました。
オンラインでもコミュニケーションは取れますが、あれはダメです。
クロストーク(雑談)ができない。その時点でクリエイティブには向いていません。
技術革新によりこれも解消されるのでしょうが、今は無理。
音声も途切れた瞬間に、思考もストップしてしまいます。
テレワークをやってみて、「集まる」って大事なんだなと再確認しました。
通勤に時間がかかる。通勤のストレス。交通費がかかる。
全て非効率ですが、それを上回る効果があります。
給湯室や喫煙所での雑談って、やっぱり大事なのです。
ドワンゴやGMOがオフィス不要論をコメントしていました。
在宅ワークが呼び水となり、オフィスで働く必要性が薄れたとして解約に動く企業も目立ち始めたそうです。
でも、そうじゃないと思うのです。
オフィスは「場」です。
組織が、人が、会社が活性化する「場」がオフィスだと思います。
この「場」があるからこそ、”合力”が生まれるのだと。
一方、作業スペースとしてのオフィスはもう不要です。
人数分の机と椅子が必要かと言われたら、必要ないと思います。
僕はテレワーク反対派ではありません。
言いたいことは、テレワーク主軸ではダメだということです。
メインはオフィスに集まること。サブでテレワークを活用すること。
これが、効率と効果の両方を得ることができる方法だと思っています。
割合的には、半々くらいがいいんじゃないでしょうか?
今後もテレワークを続けていきますが、あくまでもサブです。
やっぱり対面コミュニケーションを中心に経営していきたいと思っています。
世の中の流れからすると、ここ1〜2年でオフィスの空室率があがってきそうです。
家賃も2割くらい下がるのではないかと言われています。
その時が狙い目ですね!
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
オフィス移転を考えていましたが、内装とレイアウト変更で、少し先延ばしできそうです。
新しい働き方に合わせてオフィスをプチリニューアルするって、なかなか楽しいですね。
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