電王戦とフジテレビ

プロ棋士とコンピューターが対戦する電王戦。
5月20日に行われた電王戦にてファイナルを迎えました。
現役のタイトルホルダーである佐藤天彦が出場した今大会。
佐藤氏は準決勝で羽生さんを破ってタイトルを取った実力者です。
2日間の熱戦は、コンピューター(ponanza)の完全勝利で終わりました。
2011年から続く戦いは、
プロ棋士の6勝15敗1分け(リベンジ戦含む)となり、
コンピューターの方が強いことが証明された形となりました。
主催するドワンゴは、「こういう形での対戦は最後」ということで
人気イベントに幕を引きました。
しかし、ドワンゴの台所事情は良くありません。
2006年から伸びていた動画配信サービス「「niconico」のプレミアム会員数は、
今年に入って初めて256万人→252万人と4万人減少したそうです。
将棋連盟との兼ね合いもあるかとは思いますが、
ドワンゴの決断は正しいと思います。
確かにまだまだ人気の取れそうな電王戦ですが、
少し飽きが出てきたなというタイミングでの終了。
絶妙だと思います。
これを見て思ったのがフジテレビ。
最近のフジテレビの凋落は甚だしいです。
(↓凋落を示したグラフ)
http://toyokeizai.net/articles/-/172563?page=2
大きな要因は、地デジになり日テレ4 テレ朝5 TBS6 テレ東7 フジ8
とチャンネルの優位性がなくなったことだと思いますが、
長寿番組にしがみついていたことも大きな要因だと思います。
(笑っていいとも!がいい例ですね)
視聴者はいつも刺激を求めています。
そして、僕らのお客さんもいつも刺激を求めています。
刺激は慣れてくると不快感に変わっていくものです。
だから、ほどほどにしておくということは大事なこと。
「 戦は勝ちすぎてはならぬ、勝ちすぎると恨みが残る。ほどほどに勝って従わせるのが最上なのだ」
諸葛孔明も言っています。
骨までしゃぶりつこうとすると、ろくな事にならない。
そういう意味では、今回の電王戦とフジテレビは、とてもいい参考になったと思います。
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