人+AIが未来の姿

クライアント主催の勉強会にて
AIと最新マーケティングについて話すことになり、
いろいろと資料を集めてみました。

週刊ダイヤモンドに「本当に消える職種ランキング100」というのが掲載されており、
そこでは、ホワイトカラーこそがピンチで、
特に仕業や医者などが上位にランクインしていました。

一方、AI時代に残りやすい仕事として３つを挙げていました。
１つ目は、映画を撮る、新しい商品企画を考えるといったクリエイティブ系の仕事。
２つ目は、プロジェクト管理や会社経営といったマネジメント系の仕事。
３つ目は、介護、看護、保育といったホスピタリティ系の仕事。
これを見て、全部AIにやられちゃうなぁ～と思いました。

すでにIBMのWatsonは映画の予告ムービーを作っています。
会社の経営だって、AIに任せた方が合理的で一貫性があっていいことの方が多いかもしれません。
ホスピタリティの仕事だって、嫌な顔されるより、AIに優しくされた方がいいに決まっている。
僕はおじいちゃんになった時、息子にイオンに連れてってと頼んだ時、
嫌な顔されるくらいなら、ロボットに連れてってもらった方がいいと思っています（笑）

＜インターネット＞の次に来るものの著者ケヴィン・ケリー氏は、
電通でのセミナーにてAIが第二次産業革命を引き起こすと言っています。

第一次産業革命は、蒸気機関や内燃機関といった人工的な動力が発明されたおかげて、
人や動物が行ってきた労働が、機械に変わり、効率も規模も飛躍的に大きくなりました。
そして、これらの動力はコモディティ化してコストが安くなり、
誰にでも使えるようになっていきます。
それと同じ変化が、AIによって引き出される。
AIもこれからはコモディディ化して、コストが安くなり、
それをどう活用するかが試されるというのです。

彼は「X+AI」が新しいビジネスを生み出すといっています。
チェスの世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフがAIに敗れた時、
AIと人が共同してチェスをやる『ケンタウロス』というチームを立ち上げました。
『ケンタウロス』は、ギリシャ神話に出てくる半人半馬の種族のこと。
この考え方が非常に大切だといいます。
現在のチェス最強は、人でもAIでもなく、
『ケンタウロス』だそうです。

AIというと、ターミネーターの映画のように、
ロボットが人間を支配するというイメージがありますが、
決してそういう未来ではないのだと感じます。
人とAIの競争ではなく、「人+AI」という共創。
これが第二次産業革命後の世界なんだ。

だからこそ、
「あなたの強みは何？」
って聞かれた時に、
「それ、AIでできるよ。」
と言われないようにしないといけない。
そう思うのです。