三連休

盛岡に出張中、夜ホテルに戻った時、なんだか寒気を感じた。
盛岡は雨で気温20℃以下、寒いはずだ。
浴槽にお湯をはって、カラダを温め、ゆっくり就寝しようとした。
しかし、しっかり温まったはずなのになんだか寒い。
寒気はどんどん強まり、体の節々も痛い。
「これは熱出ちゃってるな」

僕は熱に強い。
37度台はへっちゃらなんですが、38度を超えてくるとさすがにキツイ。
『呼吸をコントロールすれば痛みが和らぐ』
ジョジョに教えてもらったことを実践してみた。
鼻から吸って口から吐く。
それを深く、素早く繰り返す。
10回くらい目から少し痛みが和らいだような感覚がある。
しかし、それ以上は呼吸が続かない。
だって僕、波紋使いじゃないから…
1時間おきに目が覚める。そして、毎回同じような夢をみる。黒い帯のようなもので巻かれるんだけど、簡単に抜けられる夢。
この繰り返しで翌朝までほとんど寝れなかった。

朝になっても、症状は悪くなる一方。
今日は無理だと判断して、予定を全てキャンセルした。
そして考えた。延泊するか、一旦帰るか。
この感じだと、39度近くあっても不思議ではない。
そうなるとコロナかインフルエンザのどちらか。
まずは病名をはっきりさせた方がいいと思い、
午前中の新幹線で帰宅することに決めた。

もしコロナかインフルエンザだったら・・・
出張でウイルスを持ち帰ったら嫌がるだろうな。妻の顔が浮かぶ。
子供たちも学校のイベントが控えている。
家族に迷惑かけられないので、
もしものことも考えて池袋のホテルに泊まることを考えた。
調べてみると「うう、強気な値段設定・・・」
三連休ともあって、アパホテルですら2万円くらいになっていた。

その日は土曜日。病院はどこも午前中までで、行きつけのクリニックにも断られてしまった。なんとかやっている病院を見つけて、やっとのことで診察してもらえることになった。
診察前に測ったら38.7度。予想は的中だった。
あとはコロナなのか?インフルなのか?
この際どっちでもよかった。
処方箋が出ればすぐに楽になる。そう思うと、すこし気が楽になった。
妻から困った顔されるのはしょうがない。
その時はホテルに泊まるだけだ。

10分後に検査の結果が出た。
診断結果はまさかの”陰性”だった。
僕は目を疑った。
そんなことってある??
じゃあ何なんだ、この熱は?
先生に聞いてもわからないという。
もらえた薬は解熱剤と漢方薬だけ。
こんなので良くなるのか疑問だった。

陰性だったということでまっすぐ帰宅した。
もらった薬を飲んで、水分を多めにとって、アイスノンと冷えピタつけて、布団をかぶって寝たのだが、熱は全然下がる気配をみせない。
翌日も38.7度のまま。とりあえずウィダーインゼリーだけでなんとかしのいだ。
コロナやインフルエンザだったら薬も効くし、熱が出る期間もわかるからいいんだけど、今回は原因不明の発熱。このままずっと下がらないんじゃないかと不安だった。
3日後の昼。やっと37度台になり、少し体が楽になった。
2日間、ずっと熱と戦っていたカラダ。3日目からは回復に向けてカラダが動いているのを感じる。回復期間は大事なので無理しないように気をつけた。
結局3日間、一切パソコンを開かず、英語の勉強もせず、ひたすら布団にくるまって過ごした。

なんでこんな熱が出ちゃったのだろうか?
ちょっと気になることを思い出した。
毎月体のメンテナンスをしてもらっているのですが、その時に
「あなたが思っているよりも疲れているよ」と言われたこと。
「一気にくるから気をつけた方がいいよ」と。
その時はかるく流していたんだけど、実際は体が悲鳴をあげたんだと思う。
思えば、8月から出張や会合が多くて、まともに休んでなかった。休みの日もゴルフの練習やトレーニングに充ててたし。

僕は体があまり強くない自覚がある。
だから調子が悪い時は無理しないし、睡眠時間も大切にしている。
でも最近、筋トレのおかげで体力がついてきている感覚があって、少しずつ無理をしていたのかもしれません。

「50歳をすぎたら、自分を甘やかさなきゃいかんよ」
誰が言ったのか忘れてしまいましたが、
寝ている時にふと思い出した言葉です。
僕はストイックな方だと思います。
昨日より少しでも前進していたいと思うタイプです。
矢印が自分にだけ向いていればいいのですが、時にその厳しさを人にも求めてしまいます。
よくないことだとは思いつつ、その時はこの感情を止められない。
この一番の犠牲者は息子かもしれません。

『自分を甘やかさないと、人にも優しくできないよな』
このことを考えるいい三日間になりました。
連休は潰れちゃったけどね。
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
療養中、LINE漫画の「入学傭兵」にハマってしまった。
内容は、特殊部隊の傭兵だった少年が、高校3年生として入学してくる話。
基本ケンカなのですが、家族愛とか友情とかの物語。
弱ってるカラダとココロに沁みます。
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