最新のリーダーシップを学ぶ
僕の根っこにあるのは体育会系リーダーシップです。
昭和時代の部活で育ったし、社会人でもベンチャー企業の競争社会の中にいました。
だから僕の中には
「リーダーは背中を見せて引っ張っていかなければいけない」
という概念が根強く残っています。
会社経営においても、なんだかんだいってトップダウン型でやってきました。
それが、若いスタッフが増え、外国人スタッフも増えてくると、なんとなくこのリーダーシップが機能しなくなってきていると感じるようになりました。
いつも規範になっているのも疲れるし、キャラにも合っていないなと。
今、学んでいるのは「サーバント型リーダーシップ」です。
サーバントとは、”奉仕者”とか”使用人”という意味です。
この概念をベースに、
「リーダーはまず相手に奉仕し、そして相手を導くものである」
という考えのもとに生まれた支援型リーダーシップのことです。
最初、違和感がありました。
昭和時代のリーダーシップで育ってきた僕にとって、リーダーは強い存在であるべきという感覚が根強く、奉仕者という言葉が持つ印象に、強い抵抗を感じていたのです。
でも学べば学ぶほど、自立型の組織を経営している社長は、サーバント型が多いことを知りました。
体育会系バリバリだった経営者も、組織が大きくなるにつれて、サーバント型に自分を変えていったという話も聞きました。
昭和時代の部活で育ったし、社会人でもベンチャー企業の競争社会の中にいました。
だから僕の中には
「リーダーは背中を見せて引っ張っていかなければいけない」
という概念が根強く残っています。
会社経営においても、なんだかんだいってトップダウン型でやってきました。
それが、若いスタッフが増え、外国人スタッフも増えてくると、なんとなくこのリーダーシップが機能しなくなってきていると感じるようになりました。
いつも規範になっているのも疲れるし、キャラにも合っていないなと。
今、学んでいるのは「サーバント型リーダーシップ」です。
サーバントとは、”奉仕者”とか”使用人”という意味です。
この概念をベースに、
「リーダーはまず相手に奉仕し、そして相手を導くものである」
という考えのもとに生まれた支援型リーダーシップのことです。
最初、違和感がありました。
昭和時代のリーダーシップで育ってきた僕にとって、リーダーは強い存在であるべきという感覚が根強く、奉仕者という言葉が持つ印象に、強い抵抗を感じていたのです。
でも学べば学ぶほど、自立型の組織を経営している社長は、サーバント型が多いことを知りました。
体育会系バリバリだった経営者も、組織が大きくなるにつれて、サーバント型に自分を変えていったという話も聞きました。
サーバント型リーダーシップは、この図で説明するのがわかりやすいと思います。
トップダウン型のリーダーシップは、自分が『ヒーロー』であるというポジションにいます。
「俺に任せろ!俺が解決してやる!」
というマインドです。
トップダウン型は最初うまく行きます。勢いもあります。しかし、一緒に取り組んでいる仲間は『被害者』になります。
社員に自立してほしいと思っている社長は、自分のヒーロー願望を変えないといけません。
一方でサーバント型は、『コーチ』というスタンスでリーダーシップを発揮します。取り組んでいる人の自立を促していくと、仲間は『クリエイター』というマインドに変化していくというのです。
先日、経営者10人で福島県にリトリートに行ってきました。
テーマは「コネクト&FUN」。
お互いを知り、学びを楽しむことを目的にしました。
僕はこの企画のリーダーをやったのですが、この機会に、サーバント型リーダーシップを実践してみようと思いました。
大枠だけ決めて、テーマである「コネクト&FUN」だけ守ってねと。
そして、僕も肩の力を抜いて、一緒に楽しむようにしました。みんなが楽しむことをサポートしていくというスタンスです。
内容は、ひとりずつ自分年表を発表し、湖畔でバーベキュー、民泊して朝ごはんを作って、湖でSUPして温泉に入って帰る。
誘導しなくても、強烈なリーダーシップを発揮しなくても、
おのおのがその場その場で考え、みんなが気持ちよくなるように行動している。そして、それぞれの性格がもろに出て、たくさんの学びとFUNが詰まった2日間。
結果、リトリートは大成功でした。
サーバントリーダーシップの実験で、ひとつ気をつけたことがあります。
それは、『感謝とねぎらいを伝えること』です。
以前こんなことがありました。
あるイベントの実行委員をやっていた時です。
イベント集客がなかなかうまくいかず、リーダーから、「経営者が100人くらい集まる会に告知に行って欲しい」という要望をもらいました。
僕は予定があったのですが、なんとか工面して一人で乗り込んで行きました。
100人の前でイベントのプレゼンをして、
何人かの人から、「よかった!是非参加したい」と言ってもらいました。
その場で申し込んでくれた人もいました。
その報告をグループチャットにしたのですが、イベントリーダーからねぎらいの言葉がもらえなかったのです。
感謝されたいとかねぎらってもらいたいとか、そんなことを期待して乗り込んだわけではありません。イベントが成功するために、できることを一生懸命やろうと思っただけです。
「ねぎらわれなくても仕方がない」
そうわかっているのですが、ものすごく寂しい気持ちになりました。
部下ってこういう感情を持っているんだと、その時初めて知りました。
そして反省しました。
社員がやってくれていることは、当たり前ではないのだと。
人が組織において期待することは
「報酬、成長、繋がり」の3つだといわれています。
『ねぎらい』は繋がりを強化するもの。
サーバント型リーダーシップにおいて、ねぎらいの言葉は大切です。
時にリーダーは、演出しなければいけない時もあります。
僕はトップダウン型で育ってきたから、ちょっと気を抜くと、ヒーロー型の思考になるという認識があります。
3年前に、中堅社員が数人抜けた時、このスイッチが入ったことがありました。
スタートダッシュはいいのですが、徐々に「最近、社長が怖い」という声が上がっていたらしいです。
トップダウン型は、一瞬はいいのですが、長続きしないというのも特徴です。
ウルトラマンが3分しか活躍できないのは、ヒーロー的リーダーシップでは長続きしないことを示唆しているのかもしれません。
上杉鷹山は人を育てることに対して
「してみせて 言って聞かせて させてみる」
と言いました。
山本五十六は、
「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」
と褒めることを追加しました。
上杉鷹山や山本五十六のリーダーシップは、
昭和時代の体育会系の価値観に近いものがありますが、
現代の多様な環境では、それだけでは十分ではありません。
サーバント型リーダーシップには、『部下を信頼し、サポートする』という新しい視点が加えられています。
そして、大きな違いは時間軸。
サーバント型リーダーシップは、部下が自立するまでに時間がかかることを覚悟しなければなりません。しかし、この取り組みは、長期的に組織全体の力を底上げし、持続的な成長を促すことでしょう。
「させてみて、褒めてあげて、じっと待つ。そうすれば必ず、人は育つ」
サーバント型だとこんな感じになるのかな?
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
SUPでは最後に落としあいバトルがありました。
以前なら競争心が旺盛だった僕ですが、
今回は不思議とそれほど乗り気ではありませんでした。
リーダーシップに対する考え方の変化が、
こうした場面にも影響しているのかもしれませんね。
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「俺に任せろ!俺が解決してやる!」
というマインドです。
トップダウン型は最初うまく行きます。勢いもあります。しかし、一緒に取り組んでいる仲間は『被害者』になります。
社員に自立してほしいと思っている社長は、自分のヒーロー願望を変えないといけません。
一方でサーバント型は、『コーチ』というスタンスでリーダーシップを発揮します。取り組んでいる人の自立を促していくと、仲間は『クリエイター』というマインドに変化していくというのです。
先日、経営者10人で福島県にリトリートに行ってきました。
テーマは「コネクト&FUN」。
お互いを知り、学びを楽しむことを目的にしました。
僕はこの企画のリーダーをやったのですが、この機会に、サーバント型リーダーシップを実践してみようと思いました。
大枠だけ決めて、テーマである「コネクト&FUN」だけ守ってねと。
そして、僕も肩の力を抜いて、一緒に楽しむようにしました。みんなが楽しむことをサポートしていくというスタンスです。
内容は、ひとりずつ自分年表を発表し、湖畔でバーベキュー、民泊して朝ごはんを作って、湖でSUPして温泉に入って帰る。
誘導しなくても、強烈なリーダーシップを発揮しなくても、
おのおのがその場その場で考え、みんなが気持ちよくなるように行動している。そして、それぞれの性格がもろに出て、たくさんの学びとFUNが詰まった2日間。
結果、リトリートは大成功でした。
サーバントリーダーシップの実験で、ひとつ気をつけたことがあります。
それは、『感謝とねぎらいを伝えること』です。
以前こんなことがありました。
あるイベントの実行委員をやっていた時です。
イベント集客がなかなかうまくいかず、リーダーから、「経営者が100人くらい集まる会に告知に行って欲しい」という要望をもらいました。
僕は予定があったのですが、なんとか工面して一人で乗り込んで行きました。
100人の前でイベントのプレゼンをして、
何人かの人から、「よかった!是非参加したい」と言ってもらいました。
その場で申し込んでくれた人もいました。
その報告をグループチャットにしたのですが、イベントリーダーからねぎらいの言葉がもらえなかったのです。
感謝されたいとかねぎらってもらいたいとか、そんなことを期待して乗り込んだわけではありません。イベントが成功するために、できることを一生懸命やろうと思っただけです。
「ねぎらわれなくても仕方がない」
そうわかっているのですが、ものすごく寂しい気持ちになりました。
部下ってこういう感情を持っているんだと、その時初めて知りました。
そして反省しました。
社員がやってくれていることは、当たり前ではないのだと。
人が組織において期待することは
「報酬、成長、繋がり」の3つだといわれています。
『ねぎらい』は繋がりを強化するもの。
サーバント型リーダーシップにおいて、ねぎらいの言葉は大切です。
時にリーダーは、演出しなければいけない時もあります。
僕はトップダウン型で育ってきたから、ちょっと気を抜くと、ヒーロー型の思考になるという認識があります。
3年前に、中堅社員が数人抜けた時、このスイッチが入ったことがありました。
スタートダッシュはいいのですが、徐々に「最近、社長が怖い」という声が上がっていたらしいです。
トップダウン型は、一瞬はいいのですが、長続きしないというのも特徴です。
ウルトラマンが3分しか活躍できないのは、ヒーロー的リーダーシップでは長続きしないことを示唆しているのかもしれません。
上杉鷹山は人を育てることに対して
「してみせて 言って聞かせて させてみる」
と言いました。
山本五十六は、
「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」
と褒めることを追加しました。
上杉鷹山や山本五十六のリーダーシップは、
昭和時代の体育会系の価値観に近いものがありますが、
現代の多様な環境では、それだけでは十分ではありません。
サーバント型リーダーシップには、『部下を信頼し、サポートする』という新しい視点が加えられています。
そして、大きな違いは時間軸。
サーバント型リーダーシップは、部下が自立するまでに時間がかかることを覚悟しなければなりません。しかし、この取り組みは、長期的に組織全体の力を底上げし、持続的な成長を促すことでしょう。
「させてみて、褒めてあげて、じっと待つ。そうすれば必ず、人は育つ」
サーバント型だとこんな感じになるのかな?
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
SUPでは最後に落としあいバトルがありました。
以前なら競争心が旺盛だった僕ですが、
今回は不思議とそれほど乗り気ではありませんでした。
リーダーシップに対する考え方の変化が、
こうした場面にも影響しているのかもしれませんね。
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