青森ねぶた祭り

東北にはお祭りがたくさんあります。
有名なのは、青森『ねぶた祭り』、秋田『竿頭まつり』、仙台『七夕まつり』。
少しメジャー度が落ちるけど、
山形『花笠祭り』、盛岡『さんさ祭り』、福島『わらじまつり』。
山形県出身の僕ですが、実は他の県のお祭りに行ったことがありませんでした。
中でも気になっていたのが『ねぶた祭り』。
ずっと見に行きたいと思っていたけど、心理的ハードルが高かった。
わざわざねぶた祭りを見にいくために青森まで行くという距離的ハードル。
せっかく行くなら跳ねたいが、よそ者でも大丈夫なのか?という心配。
何事もタイミングですよね。
今回ご縁があって、ねぶた祭りに参加させてもらうことができました。
今年のねぶた祭りは8月2日〜7日までの6日間行われます。
僕は3日目に参加しました。
ねぶたはチーム制で構成されており、以下の役割があります。
ねぶた
台車を押す人
扇子持(せんすもち)ねぶたを先導する人
跳人(ハネト)まわりで踊る人たち
僕たちのチームのハネトは200人くらいでしたが、ネットで調べたら、多いと2,000人くらいになるそうです。
知らなかったのですが、ハネト衣装を着れば、誰でも祭りに参加できるとのことで、当日でもレンタルすれば飛び入り参加もできます。
チームごとに順位づけもされて、『ねぶた賞』『知事賞』など表彰もされるそうです。
僕たちは18番チーム。知人からは、「頑張って跳ねてね」と言われました。
ねぶたは1年間かけて作るそうです。
ねぶた絵師が下絵を書いて、角材と針金を使って形を作り、そこに電球を1000個ほど配線。土台ができたねぶたに和紙を3,000枚ほど使って糊で綺麗に貼って、墨で線を引いて、ロウで模様をつけて、色を塗って完成。それを台車に乗せてメイン通りを回る。今回出展したねぶたは18点でした。
夕方、まだ少し明るい時のねぶたは、博物館で見るくらいの感動しかなかったのですが、
暗くなって電気をつけた瞬間、生命力を宿します。
電球で照らされることで、ロウの模様が和紙から透けて光る。原色で塗られたねぶたが、光とともに街に降り立つように感じました。テレビで見るのとは大違い。ものすごい迫力です。
ねぶたは生き物のように動きます。
台車を押すのは30名くらいの曵き手(ひきて)たち。
幅9メートル、奥行き7メートル、高さ5メートルもあるねぶたを、扇子持(せんすもち)という人が、曵き手(ひきて)たちに合図を送って、ねぶたを動かしていきます。
それで、ねぶたが生き物のように動くのです。
これだけ大掛かりのねぶた。
1台いくらするのだろうか?と聞いてみたところ、
総額2,000万円ほどするらしい。ねぶたの制作費、曵き手や太鼓を叩く人などに支払う費用を全て入れてだというが結構なお値段です。
今回のねぶたは18台だから、3億6000万円かけて作っていることになります。
祭りにかける思いがハンパないですね。
19時。
囃子と太鼓の後に合わせてねぶたがスタートします。
「ラッセーラー、ラッセーラー」
の掛け声に合わせてスキップするみたいにジャンプしながら進む。
僕は中に入って一緒に跳ねる。
やってみるとめちゃくちゃ楽しい。お酒が入っているのと、周りがはしゃいでいるのと、音と掛け声で、ちょっとしたトランス状態に入る。
沿道の人たちも多く、手を振ってくれるから気持ちもいい。
でも、20分くらい経つと、どんどん足腰にダメージが溜まってくるのを感じる。
お酒も飲みたい気分じゃない。
後半は歩きながら、そして途中跳ねながら、約3.1km、1時間半のねぶた祭りを楽しみました。
思い出された「頑張って跳ねてね」という言葉。
心の中で「ゴメン」と謝った。
終わったあとは、疲れているのに変なテンション。
結局、夜の1時くらいまで飲んでしまった。
昔、青森の夏は短かったそうです。
この短い夏の期間に、ねぶたにかけた昔の人たちの思い。
この魂が今も受け継がれている。そして6日間やり続ける。
青森のねぶた祭りは、ねぶたのスケールも、ハネトの元気さも、祭りにかける情熱も、想像以上のものだった。
夜中に行ったバーで聞いた話なのですが、
青森では5月、6月に生まれる子供が多いそうです。
祭りの熱気でテンションが上がった男女が・・・なんだそう。
本当かどうかは知らないけどね。
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
そういえば僕も5月生まれ。
夏祭りベイビーなのかもしれません。
後半疲れて歩いているところ、テレビに映っちゃってました。
動画はこちら
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