誤配

誤配とは、郵便物が間違って届くことを言います。
「自分の人生でもそういうことありませんでしたか?」
そんな質問をされまして、自分の人生の誤配について考えてみた。
まず最初に思い出したのは、大学卒業して練馬に引っ越してきた時のこと。
何にもすることないから、近所を自転車で散策していた。お金かからないしね。いろいろ探検してたら道に迷ってしまった。
この時はまだスマホとかなくて、横浜から出てきた僕は青看板を頼りにウロウロしていた。どれくらい自転車を漕いでいたろうか?やっとのことで大通りにでれて、ついた場所が「荻窪駅」だった。
そこで僕は、「荻窪は自転車で通える距離」と認識してしまった。
引越しの片付けもひと段落して、いざアルバイトを探そうと思ったときに、荻窪もアルバイト圏内に入れて探していた。そこで採用されたところに29歳までお世話になるわけですが、まさか片道30分かけて自転車で通うようになるとは思っていなかった。そのバイト先で出会ったのが、専務の福田と妻。
道に迷ってなかったら、また違った人生だったかもしれません。
二つ目は、起業して10年くらい経った時のこと。エントリーフォームから来年卒業する学生がエントリーしてきました。
当時は新卒を採用する余裕がなく、中途の即戦力採用が中心だった。
新卒採用をしたい専務と猛反対する私。それが、エントリーフォームから直接応募してくる人って面白いなと思ってしまったんです。
実際1年ほど教育期間がかかりましたが、彼女のポテンシャルにびっくり。1年後には中途採用した人よりも活躍していました。ここから当社は新卒採用に切り替えていくことになるわけですが、彼女が応募してこなかったら、新卒採用は5年は遅くなっていたことでしょう。
そして最後は今のオフィス。
ずっと事務所を移転したいと思っていたのですが、コロナ禍で先行きが見えない中、オフィスに投資するのはリスクが高いということになり、見送る決断をしました。幹部合宿でのことです。
実はその翌日、事務所の内覧の予定をしていました。
移転を見送る決断をしたので内覧を断るよう指示したのですが、担当者から、当日のキャンセルは失礼なので、内覧して断る形をとって欲しいと言われ、仕方なく内覧しに行ったんです。
断るつもりでオフィスを見たのですが、一目みて「ここだ!」って思ってしまいました。居抜きの物件で、駅直結。前々から狙っていた新宿御苑というエリア。環境も雰囲気もバッチリ。ただ、予定していた家賃よりも30万円ほど高かった。でも、何かに背中を押されるようにその場で申込書にサインをしていた。
担当者が申込書を受け取った時に、
「断らなくていいんですか?」って小さな声で聞いてきた。
彼の驚いたような困惑したような顔は面白かったな。
こんな感じで、当初考えてなかったことが、偶然か間違いかわからないけれども、僕の手元に届いてしまって、それがこれからの人生に大きな影響を与えることになってしまった。これが僕の誤配体験。

10月から新しい期が始まりました。早いもので20期になります。
今年度からは、5ヵ年計画を立て、未来志向で会社の進む道を決めました。
計画通りに進めばいいのですが、そんなことは絶対になく、
またいくつかの「誤配」に遭遇することでしょう。
最初はびっくりしちゃって「計画とは違うーーー!」ってなっちゃうと思うのですが、こうやって誤配を振り返ってみると、頑張って作った5年計画よりもワクワクする未来に出会えるんじゃないかな?って思えるようになっています。
そういう意味でも、自分の過去の誤配を探ってみるのは面白い体験になると思います。
お風呂に入ったりしながらぼーっと考えてみるの、いいですよ。
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
誤配について知ったのは『たかが世界の終わり』という映画を教えてもらったからです。
興味ある方は是非観てみてください!
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