文化戦略

iYellという会社をご存知?
不動産や住宅関係の人だったら知っているかもしれませんが、
ほとんどの人は知らないと思います。
でもこのCMを見たことある人はいるのではないでしょうか?
iYell(イエール)株式会社は、住宅ローンの査定を最適に行うサービスを行なっている会社です。
設立7年のベンチャー企業。従業員数は300人超。
先日社長である窪田さんの基調講演を聞いたのですが企業経営についてとても興味深い内容の話をされました。
ベンチャー企業で資金調達も積極的にされている会社ですから、
イケイケどんどん、バリバリベンチャーのブラックな感じかと思ったのですが、めちゃくちゃなホワイト企業。
窪田社長が大切にしているのは組織づくり。

iYellという会社、「文化戦略」というものを入れています。
「文化戦略」とは、”企業文化をつくるための戦略”
講演で面白い図を出してきました。
こうやってみるとメンタリティが全く違うことがわかります。
日本企業でうまくいっているのは、
日本式に振り切っているか、米国式に振り切っているかのどちらか。
米国式の一部だけを取り入れている企業は苦しんでいるそうです。
彼が目指す「文化戦略」は
『働きやすさと働きがいが”日本一ちょうどいいベンチャー企業”』
窪田社長は日本式でありながら、
日本人のメンタリティにマッチした企業文化を作ろうとしたんだと思います。
「文化戦略」は一般的に「組織づくり」と言われるものですが、
その内容は多岐に渡っていてます。
その一部をご紹介します。
<個人戦略>
・バリュー(価値観)

<組織戦略>
・組織構造
・採用
・登用
・育成
・評価
・報酬
・卒業

<環境戦略>
・オフィス
・制度
・プロジェクト
・イベント
これら一つ一つが言語化されていて、わかりやすいルールとして決まっている。
経営を考える上での基本は
「パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー」
それを具体的にするための「経営戦略」があり、
実行するための「マーケティング戦略」があり、
日々の活動としての「コミュニケーション戦略」があります。
iYellはこの「文化戦略」を「経営戦略」の次に持ってきている。
(図にするとこんな感じ)
つまり、事業を実行するためのスタッフ育成に力を入れている。
しかも育成は、教育だけでなく、価値観の共有が重要であると感じました。
こんなに「文化戦略」にエネルギー使って売上大丈夫なの?
って疑問に思うのですが、窪田社長はいい切ります。
「最終的に企業文化は必ず業績に寄与する」
経営戦略が立派でも、それを実行するスタッフが力を発揮できなければ業績は向上しません。
スタッフ教育が大事。
それはわかっています。
僕もその考えは強い方なので実際に文化づくりというのはやっているのですが、
「文化戦略」というところまでやっていなかった。
僕はどうしても数字が気になってしまう方なのですが、
それだけではいけないこともわかっています。
ではどうすればいいのか?と思っていた時に、
「経営戦略→文化戦略→事業戦略」という考えは新たな発見でした。
「文化戦略」という考え方は魅力的です。
事業部分はそろそろ現場のスタッフに任せて、
文化戦略に力をいれていった方がいいなと感じさせられたいい機会だった。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
iYellは300人超の会社で離職率が2%。
KPIを離職率にするっていいですね。
早速マネしてみようと思います。
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