信じるって残酷だ

WBCで日本が優勝してから、
「選手を信頼する」という言葉が世の中に溢れている。
妻も成績の上がらない娘に「信じてるから」と言うようになった。
冗談っぽくだけど。
僕はというと…

テレビで栗山流マネジメントの特集をやっていました。
『今までのような強制するマネジメントではだめだ。』
『信じるマネジメントしなければ結果はでない。』
そんなことを伝えたいような特集だった。
本屋には年配の会社経営者が栗山監督が書いた本を手に取るシーンがあり、
「こういうマネジメントは僕らの年代では難しいね」
なんて話していました。

日本バスケットボール男子代表監督のトム・ホーバスは、
代表監督とクラブチームの監督とでは役割が違うという。
代表監督は、勝つために戦略を考えるのが役割。
クラブチーム監督は、選手のスキルを高めることが第一優先で、その上でどうすれば勝率が上がるかを考えているそうだ。

クラブチームにはいい選手が揃っているわけではない。
これは中小企業も同じだと思う。
正直、うちの会社で栗山流をそのままやってしまったら混乱すると思う。
まだ成熟していないメンバーに対して
「お前を信じている」
と四番を任せたらプレッシャーで潰れてしまうだろう。
信じるという言葉は凶器にもなりうるのだ。
今は伴走しながら結果を出していき自信をつけさせ、
2、3年後四番を任せられるように育ってくれたらなって思う。

それはさておき、今回のWBCは本当に面白かったですね。
ドラマチックな試合内容だったということもありますが、
やっぱり勝つから面白いんだなって改めて実感しました。
ワールドカップサッカーも盛り上がったけど、WBCの方が勝ち進んだ分、盛り上がったような気がする。

スポーツは人を元気にするなって思う。
気分も良くなるし、よし、頑張ろーっていう気にもさせてくれる。
そしてマネジメントの本も売れる（笑）。
日本が強いと嬉しい。
マイナーなスポーツだったカーリングも勝ち進んだことで盛り上がった。
もっといろんなスポーツが強くなってくれればなって思う。

市民球団である広島東洋カープが、2009年に広島市民球場からマツダスタジアムに変わり、観客動員数が187万人と過去最高を記録しました。
その結果、グッズの売上は2億円から20億円の10倍に。
飲食売上は7億円から20億円にもなったそうです。
貧乏球団だった広島ですが、お金が潤ったことでいい選手が獲得でき、その結果チームも強くなり、2016年ついにリーグ優勝を果たします。25年ぶりの出来事だそうです。

こういう循環がうまれてくる政策ってできないものかな？
例えば、
企業は必ずどこかのチームとスポンサー契約しなければいけない。
契約したら国か自治体から補助金が出るという仕組み。

詳しく調べていないからわからないのですが、
今のスポンサー制度って高額という印象があり、小さい企業が手を出せるイメージがない。
広告やイベントの看板に社名が出るとか、
ホームページに『●●を応援しています』と書けるとか、
そういう権利はいらないから、
純粋に観戦とかイベント参加といった、みんなで楽しめる優先権みたいなものをもらえればいいなって。

以前スタッフと一緒にBリーグ（バスケ）を見に行ったのですが、初めてバスケを見たスタッフもめちゃくちゃ喜んでいた。コロナ禍で飲食できなかったけど、できたら絶対お金落としていたし、グッズもあったら買っていたと思う。

こうやって企業とスポーツチームが近くなれば、
企業にとってもチームにとってもいいし、
日本のスポーツも強くなるし、
みんなが元気になるっていう循環が生まれると思う。
こういう税金の使い方、悪くないと思うけどなー。

あ、そうそう。
僕も娘のことは信じてますよ。
はい、もう高望みはしません。

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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
これからはスポーツが目白押しです！
7月は世界水泳
8月は世界陸上とバスケットボールＷ杯
9月はラグビーＷ杯
楽しみだなー。
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