オールドな商売

一軒家に引っ越してから訪問販売が来るようになった。
牛乳配達って今でもやっているんですね。
オファーは無料で好きなものを3本試せるということ。
牛乳なんてスーパーで買って飲めばいいのに。
そう思っていたのですが、宅配してみるとちょっと様子が違う。

瓶に入っている牛乳って美味しいですよね。
温泉とか銭湯にあるとついつい飲んじゃう。
それが家の冷蔵庫の中にあると、なんか特別感があるんです。
冷蔵庫のサイドポケットに入っている牛乳とは格が違う雰囲気。
一気飲みなんて恐れ多い。ゆっくり味わって飲む。
180mlっていう量もいい。
昔は200mlが一般的でしたが、今は180mlが主流みたい。
この20mlの差が憎い。200mlだと多いけど180mlだと物足りない。
満足させてくれないからまた飲みたくなっちゃう。
コーヒー牛乳とかフルーツ牛乳とかもあるけど、僕はヨーグルトタイプが好き。
美味しいから今も続いている。

ダスキンも訪問販売にやってきた。
子供の頃、僕の家にもありました、黄色いモップ。今は赤いのね。
ダスキンって、主婦の間では結構評判がいいみたい。
でもうちはルンバがいるから、ダスキン必要ないんですよー。
そういってお断りしたのですが、2週間是非試して欲しいと。
2週間後、外に置いておいてもらえれば回収にきて営業もしないという。
しかも、最後は真っ黒にして返して欲しいとのこと。
エアコンの室外機や車のホイールを掃除してもらって構わないと。
余程商品に自信があるんでしょうね。
まあ、そこまでいうならということで、2週間のレンタル。

僕は掃除しないので妻曰く、
クイックルワイパーでは取れないような埃も一発で取れたみたい。
ちょっと感動してました。
今回モップの他にシャワーヘッドもお試しで使わせてもらったんですが、
これも結構いい。
浄水機能がついたタイプで水圧も結構強い。
フィルターの変更って、いつ交換すればいいのかわからないし、ついつい忘れちゃう。
ダスキンだったら1ヶ月に1回交換にくるので忘れる心配がない。
結局、シャワーヘッドを継続して使うことにしてみました。
モップも良かったんですけど、ルンバありますからね。

牛乳配達もモップのレンタルも僕が小さい頃からあったビジネスモデルです。
これが令和の時代になっても続いているなんてちょっと驚きます。
商品をブラッシュアップしていけば古いモデルでも十分通用するということを証明してくれていますね。

今、当社も以前開発した商品をブラッシュアップしています。
採用系ツールのリニューアルです。
販売開始したのが6年前。ちょっとタイミングが早かったというのもありますし、思ったよりも売れなかったからもう無理かなと思っていました。
正直、一度作った商品のブラッシュアップですから、やっていて最初つまらなかった。
でもね、やっていくといろんな発見がある。
もっとフォーマット化すればコストを抑えられるとか、
デザインの自由度を上げてオリジナリティを出すとか、
だいぶいい感じに仕上がってきました。
採用が難しくなってきている環境も後押ししてくれるんじゃないかって期待もあります。

時代に合わせて新しいことをやらなきゃ！って思いがちですが、
実は既存のサービスをブラッシュアップすれば十分に通用するものが眠っているかもしれません。
牛乳とモップ。
この2つでさえそうなのですから。

ダスキンを調べてみたら、「ダスキンラボ」を見つけました。
ダスキンラボでは生活者を集めて商品開発をしているそうです。

生活者の定義は「自分でも気付かなかった生活の歪みの原因を知り、共感してくれる人に出会う場。」
ダスキンの定義は「生活者の多様な事実から潜在的なお困りごとを見つける場。」
だそうです。
そして、ダスキンのブランドコピー「無理なくつづく○○○○」
なんかいいですね。
こういう定義づけがあるから古い商品でも新たな価値が生まれてくるんだなーって感心しました。

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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
訪問販売員は商品を置いてくることがゴールなんでしょうね。
営業的なトークはまったくなかったみたいです。
商品力が高ければ、営業力なんかいらないってことですね。
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