変なこだわり

9秒95。
山縣選手の日本新記録には震えましたね。
彼はコーチを付けない人。自分流にこだわる理由をこう語っています。
「誰かが作り上げてきた理論を、僕の体で実践してるだけで、それで走って出た結果は自分のものなのか。これをぶらしちゃったら自分じゃなくなる」
また、こうも言っています。
「自分の感覚を大事にしています。走る時、結局は一人です。常に横にコーチがいるわけでもない。どのような時にパフォーマンスが良いのか、悪いのか。それを理解していれば、予測できない事態になっても自分でコントロールして、常に高いレベルでパフォーマンスができると考えています」
一時は10秒00も出し、スタートの感度も高くて、いつ9秒台出てもおかしくない感じだった山縣選手。しかし、肺気胸、右足首靱帯負傷、右膝蓋腱炎と故障が続き、2019年〜2020年は結果を残せずにいました。そこで彼はコーチをつける決断をします。
ただ、フォームや練習方法の全てをコーチ任せにするのではなく、自ら考えることを大事にするスタンスは崩さなかったそうです。
それでもプロコーチのアドバイスは的確だったようで、
「これまでは自分の感覚だけを頼りにメニューを立てていましたが、この練習は筋肉への刺激の効果が何日か持続するから、間隔を空けて行った方がよいなどスポーツ科学に基づいた助言をもらいました。また、故障のリスクを減らすため、100メートルより長い距離を走るスピード持久系の練習頻度を減らすように見直しました。」
こうして今回、9秒95の日本新記録を樹立。
中盤の伸びはトレーニング方法を変えたことによるものだと感じました。
こだわりを捨てろというのはなかなか酷な話。
こだわりって美学とも言えますからね。
でもその美学、足を引っ張っていませんか?
6月24日−27日の日本選手権がガチンコ勝負。
上位三人が出場権を勝ち取ります。
9秒台が四人。オリンピックに出れるのが三人ですから熾烈な争い。
楽しみですね!!
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
自分の変なこだわりって何かな〜って考えてみる。
成功するには苦しまなきゃいけないってアレかな。
これ大事な成功体験なんだよねぇ〜。
けど、やっぱ、いらないな。
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